太陽光発電

太陽光発電(たいようこうはつでん、Photovoltaic power generation)は、太陽電池を利用し、太陽光のエネルギーを直接的に電力に変換する発電方式である。ソーラー発電とも呼ばれる。再生可能エネルギーの一種であり、太陽エネルギー利用の一形態である。
導入費用が高めな代わりに、昼間の電力需要ピークを緩和し、温室効果ガス排出量を削減できるなどの特長を有する。近年の競争によって性能が向上し、設置や保守が容易である等の利点や、低炭素社会の成長産業としての将来性を買われ、需要が拡大している。

◎利点・特徴
・装置に可動部分が無いものがほとんどで、機械的にメンテナンスフリーである。
・分散型電源のため、災害などの有事における影響範囲を小さく抑えられ、非常用の電源となりうる。
・輸出産業として経済・産業面での利益が見込める。
・構成材料の大部分がリサイクル可能で、原子力発電のように放射性廃棄物になることもない。
・他の電力施設と比較して、小規模でも効率が低下しないため、任意の規模で利用できる。
・需要地に近接して設置できるため、送電のコストや損失を低減できる。
・原子力・火力等の発電と比較して、冷却水・廃棄物・排気などの発生がない。
・建築物の屋根・壁面にも設置できるため、土地を占有せずに設置することも可能。水力・原子力・火力などの発電方式と  比・較して設置要件が少ない。
・太陽光を利用する再生可能エネルギーであり、化石燃料に依存しない。
・発電量あたりの温室効果ガスの排出量が比較的少ない。
・出力ピークが昼間電力需要ピークと重なり、需要ピーク電力の削減に効果がある。
・設置国のエネルギー自給率を向上させる。

◎欠点・課題
・2007年時点で電気的・機械的部品の寿命と総発電量を用いて計算した場合、発電電力量当たりのコストが他の発電方法に比 べて2〜3倍と割高。
・発電電力が天候に左右される(曇天・雨天時、パネルに積雪した場合は発電量が低下する)。
・夜間は発電できず、蓄電性もない。
・太陽光利用のため、設置面積当たりの発電電力量が既存の発電方式に比べて低い。

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