米Googleはノースダコタ州の二つの風力発電装置に3880万ドル(約36億7000万円)を投資した。同社にとっては公益事業並みの規模の再生可能エネルギー事業への初の直接投資だ。
Googleは3日、同社ブログで、FPLグループの子会社、ネクステラ・エナジー・リソーシズが建設した二つの風力発電装置に投資したことを明らかにした。ゼネラル・エレクトリック(GE)製のこの風力タービンの発電能力は合計169.5メガワットで、5万5000以上の家庭に電力を供給できる。
この投資は、ブライトソース・エナジーやeソーラー、アルタロックといった太陽光、風力、地熱発電の新技術開発企業への投資を中心とした再生可能エネルギーへのグーグルの初期のアプローチから新たな段階に入ったことを意味する。
同社は、最新のクリーンエネルギー技術の利用を加速化させるプロジェクトに直接投資しているとし、これは同社に魅力的なリターンをもたらす一方で、新たなプロジェクトの開発者にはより多くの資金を提供するとしている。
同社のグリーン事業マネジャーのリック・ニーダム氏は「われわれは、それが良いビジネスとなるような方法で、再生可能エネルギー利用の加速化を目指している」と述べた。
Googleの参加は「租税平等」(タックス・エクイティー)投資の形で行われた。これによって投資家はプロジェクトに参加し、当該プロジェクトに認められた税控除を課税相殺のために使うことができる。
ネクステラは二つの風力発電装置のクラスBメンバーシップの約1億9000万ドル分を売却し、グーグルのクラスB株の所有比率は約20%になったと述べた。ネクステラは他の投資家については今のところ明らかにしていない。
一つの風力発電装置はノースダコタ州バーンズ郡にあるアシュタブラ2で、出力は120メガワット、もう一つは同州バーリー郡のウィルトン・ウィンド2で、49.5メガワット。昨年から発電が行われており、電力は公益事業会社に売却されている。
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