もんじゅ

高速増殖炉「もんじゅ」で10日深夜に起きた制御棒の操作ミス。日本原子力研究開発機構が、制御棒を初めて操作した運転員に、正しい手順を伝えていなかったことが原因だった。
14年5カ月もの長期停止で、運転員の技術継承が十分に行われていない現状が浮き彫りになった。
原子力機構によると、ミスがあったのは、全19本ある制御棒のうち「微調整棒」と呼ばれる3本のうちの1本の操作。

微調整棒は、全挿入から3ミリ手前で挿入スピードが4分の1に落ちる特徴があり、3ミリ以降は挿入ボタンを通常より長く押さなければいけない。
ところが、運転員は微調整棒の操作が初めてだったにもかかわらず、原子力機構はこうした特徴を運転員に伝えておらず、操作手順書にも明記していなかった。
このため、微調整棒が「3ミリ手前で挿入できなくなった」と勘違いしたという。
原子力機構は運転再開前、経験のない運転員に対し、中央制御室を模したシミュレーターで制御棒の操作訓練を繰り返してきた。

だがシミュレーターでは微調整棒の特徴は再現されていないという。


◇操作ミスと故障、「不適合」と判定
原子力機構は10日、ボタンを長押しする操作方法を操作手順書に明記。

翌11日、今回のミスと、6~9日に起きた破損燃料検出装置2台の故障を「不適合」と判定。原因と対策のとりまとめに着手した。
11日会見したもんじゅの向和夫所長は「運転員が知らなかったことは反省し、全員に周知徹底を図りたい」と話した。



いったい、何年もかけて準備を進めていたのは、なんだったんでしょうか?
各原子力発電所での不祥事は、ただでさえ、信用のない原子力発電をさらに窮地に追いやっているようなきがする。
また、不祥事が続くために、チェック項目も増加していき、無駄な工数と無駄な税金が浪費されていく。

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