●リユース
生産量は少ないがリユース可能なペットボトルもある。
通常のペットボトルも、家庭で作った飲み物の保存や持ち運び用などの各種容器に使われる。ただし、使い捨てを前提とした容器なので長期間の使用には向かない。
●ケミカルリサイクル
高分子をモノマーに化学分解し完全に素材の状態に戻す。その後に再重合してペットtoペットのリサイクルを目指すものが代表例である。しかしモノマー化を現実に実施するには、コストや投入エネルギーの課題がある。帝人が2003年にペットボトルからペットボトルを製造する施設を実用化している。しかし、コスト面などの問題で2005年7月に工場の生産を停止した(詳細は#リサイクルの現状参照)。このような状況もあり、ケミカルリサイクルの率は1%程度[要出典]と高くない。
●マテリアルリサイクル
回収した廃ペットボトルを粉砕・洗浄し金属などの異物を取り除いた後、フレークやペレットの状態にする。このPET素材を、卵パックのシートやポリエステル繊維として再製品化する。リサイクル率には諸説あるが2006年で20%弱[要出典]である。
●サーマルリサイクル
回収した廃ペットボトルを燃やして熱源として利用する。熱回収、発電、RDFやRPFといった廃棄物固形燃料がある。素材の再利用はしないが、火力発電などで消費される原油を間接的に減少させる効果がある。
●国境を越えたリサイクル
ペットボトルリサイクル推進協議会は、推定海外輸出分も含めて実質回収率とし、再生品量には含めていないが日本から輸出された廃ペットボトルの中国でのリサイクル状況を年次報告に掲載し事実上、これもリサイクルであるとの立場をとっている。このような考え方にはバーゼル条約の精神に反するとして批判も強い。ただし、現在のバーゼル条約は、廃棄物自国処理の原則に基づき、リサイクル目的も含めて先進国から途上国への廃棄物の輸出を禁じている(95年改正)が日本はこの改定したバーゼル条約を批准していない。
家庭でできる二次利用
●水や土などの液体や固体を再び入れ、容器として利用する。
ハサミやカッターナイフなどを利用して細工をし、小物入れや鉢として利用することもできる。また、メガホンなどの応援用品の代わりとして、スポーツ応援時に叩いて大きな音を出す為に利用されることもあるが、この利用法は会場側から禁止とされることが多い。ペットボトルロケットとして、教材としても利用される。
また、水を入れ玄関先に置く事で猫避けになるとの情報が流通し流行したが、効果の程は確かではない。(後述:ペットボトルに関する事件・事故参照)
●水筒の代替品としての使用
日本では2000年代以降、自動販売機とコンビニエンスストアのシェア拡大や使い易さや手軽さなどの理由に伴い、全国どこでも容易に手に入るペットボトルが10代から30代の若者を中心に、水筒の代替品として多く使用されるようになった。旧来の製品としての水筒が使用されることは減少しつつあり、一時期より見かけなくなくなってきている。
普及数が水筒よりも上回っており、遠足や外出等には水筒よりペットボトルが多く出回っている。ペットボトルを携帯する際は、別売の専用ストラップに吊り下げて携帯したり、ペットボトルカバーやタオルなどに包ませて保温性(保冷性)を高めて使用することがあり、ペットボトルを水筒の代わりとして利用する事を前提とした関連商品も各種開発されている。その反面、ボトルを裸の状態にして使用することは少ない。
ただし、代替品としても殆どが一時的であり、長期間使用するとボトルが傷み、水垢やぬめりなどで汚れて菌が繁殖し不衛生になってしまうことから、一つのボトルを何ヶ月から何年もの長期間にわたって使用する例はほとんどない。そのために、定期的な交換や清掃を行わなければならない。水筒に比べ容量や保温性にも欠けてしまうと言う欠点がある。
●廃棄(排出)方法
リサイクルを前提とした廃棄(排出)方法。
中身を全て使用(飲用)する。
中を水で軽くすすぐ。
キャップとラベルを外す。
手や足などで潰す。
自治体の方法に従って排出するか、スーパーやコンビニエンスストアのペットボトル回収ボックスに入れる。
汚れが残ってたり、タバコの吸殻が入れられると、リサイクルできない場合がある。
キャップとラベルについては、それぞれ指定された廃棄(排出)方法をとる。
ラベルを外さず、潰さないで廃棄(排出)すると指定している自治体もある。
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