「バイオマス」のバイオには生物という意味が、マスには固まり、物質といいう意味があります。そこで日本語に訳せば、生物量・有機物の物質量、現存量とされています。しかし実際には、はっきりした定義がなく、国の部署や研究者などによって、使い方や意味合いがまちまちで違っています。
今、話題のバイオマスについては「生物由来の物質、食料や資材、燃料、資源」と考えられます。特に、再利用とかリサイクルといった話しに出てくるバイオマスという言葉は、生物由来の資源と考えて頂いて良いと思います。
バイオマスを用いた燃料は、バイオ燃料(biofuel)またはエコ燃料 (ecofuel) と呼ばれています。
バイオマスは有機物であるため、燃焼させると二酸化炭素が排出されます。しかしこれに含まれる炭素は、そのバイオマスが成長過程で光合成により大気中から吸収した二酸化炭素に由来する。そのため、バイオマスを使用しても全体として見れば大気中の二酸化炭素量を増加させていないと考えてよいとされれています。この性質をカーボンニュートラルと呼びます。
化石資源(石油などの枯渇性エネルギー資源)に含まれる炭素もかつての大気中の二酸化炭素が固定されたものだが、化石資源が生産されたのは数億年も昔のことであり、現在に限って言えば化石資源を使用することは大気中の二酸化炭素を増加させています。従って、化石資源についてはカーボンニュートラルであるとは言いません。
バイオマスエネルギーの源は、元を辿れば植物によって取り込まれた太陽エネルギーです。このため、正味でエネルギーが獲得できれば再生可能エネルギーです。
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